蔵伝統の技で真摯に醸す美し酒
静岡吟醸躍進の立役者　飲めば運が開けるラッキースター　「開運」

今や静岡地酒のトップブランドのひとつとして、押しも押されもせぬ絶対的な質の高い酒を醸す土井酒造場の代表銘柄が「開運」です。能登杜氏四天王の一角を占め、その類稀れな醸造技術をもつ故・波瀬正吉杜氏と学者肌の蔵元・土井清幌社長の絶大な信頼関係が「開運」という酒を、ひいては静岡酒の名声を高めてきました。
平成15年から21年まで７年連続の全国新酒鑑評会金賞の偉業達成は、酵母培養から酒質設計を手掛け、品質向上のための積極的な設備投資をいち早く進めてきた蔵元と豊富な経験と技術研鑚を積んだ名杜氏の二人三脚によるものであることは、疑う余地がありません。
しかし、土井酒造場で約40年に亘って酒造りを司ってきた波瀬杜氏が平成21年（2009年）7月に急逝され、現在は波瀬杜氏に師事してその技術をしっかりと継承した地元出身の榛葉農杜氏が「開運」の味を守り、全国の酒徒を安心させました。蔵の伝統や気概もご子息の土井弥市専務が受け継ぎ、土井酒造場は次の世代へとスムーズなバトンタッチを果たしています。

土井家は代々この土地で名主を務めてきた名家であり、酒造業は明治５年（1872年）に始まりました。以来140年以上の歳月を重ね、生真面目にそして頑なに良い酒だけをひたすら追い求めてきた蔵元の姿勢が、確実に「開運」という酒に現れていることは衆目の一致するところでしょう。
磨き上げられた良質な酒米と古戦場跡の高天神城址から湧き出る神秘の水、そして土井酒造場の技の極致から編み出された遠州大東（現・静岡県掛川市）の奇跡の酒は、飲む人に幸運をもたらす「開運」にほかならないのです。