高井株式会社

群馬県藤岡市鮎川138
五味の先の迫真味を追い求めて 日清・日露戦争の英雄、大山巌元帥の名を戴く豪放磊落な酒「巌(いわお)」

「かかあ天下とからっ風」と言われる上州・群馬県の南西部、藤岡市に蔵を構えるのが「巌」の蔵元、高井株式会社です。創業は享保14年(1729年)と280年以上の古い歴史を有し、造りを担う蔵の後継者・高井幹人さんは第11代目に当たります。
群馬県内でも指折りの老舗蔵ですが、昭和62年(1987年)に新築した大変近代的な建屋で敷地も広々としており、酒蔵らしい風情はいくぶん欠けるものの、新築蔵ならではの設備の整った清潔感漂う酒蔵です。近年まで普通酒主体の中堅規模の蔵として、最盛期には3,000石を超える生産量を誇っていたそうですが、清酒需要の減退という時代の流れから生産量は年々減少の一途を辿り、経営的にも厳しくなっていく様子を見過ごすことはできないと高井さんは奮闘を続けてきました。その努力の結果、酒質は着実に向上し、「巌(いわお)」は次第に群馬の注目の酒として脚光を浴びつつあります。

高校時代から野球一筋の熱血少年だったという高井さんは、慶応大学から京都大学へと転学した後、大手商社に入社した華々しい経歴の持ち主。しかし家業の苦境を座視できず、整理をつけるつもりで30歳の時に蔵に戻ることにしたのです。野球で培われた精神力と行動力で蔵の立て直しにとりかかり、普通酒主体から純米酒や吟醸酒造りを志向して量産型から少量生産の品質重視の酒蔵へと大転換を図ります。
硬水の仕込水に合う力強い旨味のある酒を目標に、腰の入った骨太な味わいを表現したお酒「巌」を初めて口にした時、少々武骨ながら開栓後により味わいが花開くしっかりとした造りのお酒であることが何より印象に残り、御縁を頂いております。
酒質向上のための設備投資や工夫を重ねて、一歩一歩成長の階段を上ってきた「巌」。実直で熱血、真っ直ぐな人となりがこの酒に映っています。ゆっくりと時間をかけて育て上げられたお酒と向き合い、この酒が語りかけてくるものを感じ取っていただけたらと思っています。

高井株式会社の商品

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