華やいだひとときを演出してくれる麗しの酒
美しき田に醸される宝石のようなひとしずく「鳳凰美田」

華やかな吟醸香と綺麗な甘味を含んだ豊かで整った味わいはとてもインパクトがあり、印象的ですらあります。初めて日本酒を飲まれる方にもおすすめできる酒質でファンも多く、今や飛ぶ鳥を落とす勢いと言っても過言ではないほど、その人気の高まりは揺るぎないものになってきたブランド「鳳凰美田」。
名実ともに栃木県を代表する銘醸蔵へと飛躍的な成長を遂げてきた小林酒造は、栃木県南部の小山市に位置しています。蔵の周りは日光山系の伏流水が湧き出す豊かな水田地帯が広がり、昭和38年（1963年）に小山市に編入合併するまでは下都賀郡美田（みた）村という、その名の通りの土地柄であり、酒名の由来ともなっています。
創業は明治５年（1872年）と140年以上の歴史を持ち、現在は第５代目の専務取締役・小林正樹さんを中心に、岩手県工業技術センターの酒造技術指導研究員だった奥様の真由美さん、そして若い蔵人達が力を合わせて、現代の日本酒をリードする美酒を醸しています。しかし今でこそ全国区の人気と高品質を誇る「鳳凰美田」も、一時は蔵の存続が危ぶまれた時代もあったそうです。平成２年（1990年）に小林専務が蔵に戻り、地元の米作農家と粘り強く交渉して酒米の契約栽培を開始。現在では有機栽培米による酒造りにもチャレンジするなど地元農家と密接な関係を築き、「地元に根差した愛される酒、愛される酒蔵」を目指す一方、吟醸造りを極めるための設備投資を積極的に行い、手をかけるべきところはすべて手をかけて、ストイックなまでに本当に旨い酒を追い求める姿はただただ敬服してしまいます。
そのこだわりは日本酒のみならず、果実リキュールにも応用され、栃木県特産のイチゴをはじめ様々な果実を使った日本酒ベースのリキュールを生み出し、普段日本酒を飲まない方へのアピールにもつながっています。

ブランド誕生から20年以上が過ぎてもなお、とどまることを知らない飽くなき向上心と酒造りへの情熱、そして常に飲み手のことを考え、初めて日本酒を飲む方でもわかりやすく、記憶に残るような味わいに落とし込む、それが「鳳凰美田」を全国に名だたる銘酒に押し上げてきた要因であることは疑いようがありません。
良い酒を醸す人はその人柄も魅力的なもの。当店がまだ地酒専門店と呼ぶには程遠い頃から御縁をいただいてきた蔵元であり、すでに当時から人気を博して流通が限られていたにもかかわらず、酒販店としては何の実績もなかった当店をずっと応援し続けてくれたのが小林専務でした。
お会いするたびに、病に伏していた店主の父をいつも気にかけて心配してくれたことを忘れることはできません。酒は人であることを教えていただいたのです。

お客様にとってもこの「鳳凰美田」という酒は、出会いの１本となる日本酒だと思います。
ワイングラスで飲みたくなるようなオシャレで華やかなアクセントを散りばめつつ、隙のない完成度に舌を巻くばかりです。「鳳凰美田」を飲んで日本酒に開眼される方も多く、その魅惑の味わいは多くのファンを惹きつけてやみません。

＊「鳳凰美田」につきましてのお願い

ご好評いただいております「鳳凰美田」に関しまして、通年商品の辛口純米「剣」、純米吟醸、純米大吟醸を除く限定商品は、店頭販売を優先させていただいております。
ご迷惑をおかけいたしますが、ぜひ店頭にてお求めくださいますようお願い申し上げます。
ご来店が困難なご遠方のお客さまにおかれましては、発送のご相談を承ります。メールまたはお電話にて直接お問い合わせくださいませ。